日本人の平均寿命は現在伸び続けている。日本人の寿命は戦前は50年にも満たなかったものの、今では平均寿命が男女ともに80歳を超えており、世界の長寿大国と言われている。日本人の寿命が長いのには、いくつかの理由がある。長寿の秘密を知ることで、自分たちが長く健康に生きるためのヒントになるだろう。
人間の身体は自分が食べたものでできている。そのため、何を食べるかによって寿命というのは変わっていくのだ。日本には和食という独特の食文化があり、和食は日本人の平均寿命を底上げしていると言われている。和食の基本スタイルは、一汁三菜である。一汁三菜を揃えて食べることで、生きていくために必要な栄養素であるたんぱく質と脂質、炭水化物をバランスよく摂取することができ、健康的で病気にかかりにくい身体を作ることができるのだ。はるか昔から和食は食べられてきましたが、アレンジが加えられ、長い歳月をかけてより良いものとなり、それが今の日本人の長寿に繋がっている。他の食文化に比べて和食はヘルシーであることも理由のひとつだ。
また、日本人の寿命が伸びた理由に医療技術の向上がある。戦後、医療技術も急速に発展し、今まで助からなかった命が助かるようになった。人類を苦しめた不治の病であるガンなども早期発見や効率的な治療が可能となったことで、長生きすることができるようになったのだ。戦前は新生児や乳児の死亡率が高かったが、医学の進歩により死亡率を大幅に下げることに繋がり、それが平均寿命を大きく伸ばす要因となっている。